情報開示を求めるスレ:東京地方裁判所平成25年(ヨ)第3903号 (933)

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169 心得をよく読みましょう 2013/12/22(日) 12:22:02.68 ID:8/IzDo2V

エ 本件IPアドレスは,株式会社JCN関東(以下「JCN関東」という。)が管理するIPアドレスであることが判明し,原告代理人は,平成23年12月25日,同社に対して,発信者情報開示請求を行ったが,当初,拒絶されたことから,発信者情報開示訴訟を提起すべく,
その前提として,本件IPアドレスの契約者情報を保存してもらうため発信者情報消去禁止の仮処分を申し立てた。
同事件は,JCN関東が契約者情報を保管することで和解が成立した。その後,JCN関東から,被告の父であるX5が本件IPアドレスについての契約者情報であると伝えられた。

オ その後,被告や上記X5は,原告及び原告の父母に対し,本件記事は,被告が投稿したものであることを認めた。

2 争点
(1)争点1(社会的評価の低下の有無)
(原告の主張)
 本件記事は,当時,原告が通っていたX7中学校及び所属学年を示し,原告の氏名を明示した上で,一般の読者に,原告が誰とでも性交渉する性的道徳観念の希薄な人物であると誤信させるものであり,原告の社会的評価を著しく低下させるものである。
(被告の主張)
 争う。

(2)争点2(損害)
(原告の主張)
 名誉毀損による精神的苦痛に対する慰謝料等300万円(本件記事の発信者を特定するために必要であった調査費用74万8054円を含む)及び弁護士費用30万円(上記慰謝料の1割相当額)の合計330万円の損害が発生している。
(被告の主張)
 損害の発生は不知,被告に支払義務があることは争う。

第3 当裁判所の判断
1 争点1(社会的評価の低下の有無)について
 本件記事は,不特定かつ多数の者が閲覧可能であるインターネット掲示板である2ちゃんねるにおいて,原告の氏名,所属を特定した上で,
原告の性的道徳観念が希薄な人物であることをうかがわせる内容を記載したものであるから,本件投稿が原告の社会的評価を低下させることは明らかである。
 したがって,被告が本件記事を投稿したことは,原告に対する不法行為に当たり,被告は,これに基づき原告に生じた損害を賠償する責めを負う。