858 エッヂの名無し 2025/10/11(土) 10:59:52.111 ID:5KmkXF5NF
日本政府は国力をあげるために大麻栽培を奨励した
大麻繊維は、布だけではなく畳表の縦糸や下駄の鼻緒、蚊帳(かや)、漁網、釣り糸、物干し綱など、さまざまな生活必需品の原材料としても広く使用されてきた。
江戸時代以前、大麻織物は武家の装束などに多くの需要が見込まれ、美濃布、木曽麻、岡地苧(おかちお)、鹿沼麻(野州麻)、雫石麻、上州苧など、全国各地に優れた大麻製品が特産品として存在した。
明治維新後、日本政府は国力を高めるために、繊維産業に力を注いでいく。
北海道を開拓し、西洋式農法の導入が奨励され、大麦からビールを造り、甜菜(てんさい)から砂糖を作るとともに、大麻や亜麻から繊維を作る官営事業が推し進められていった。
大麻繊維は丈夫で水にも強いため、当時は、軍服や軍艦の舫(もやい)ロープなどの軍需物資としても国家レベルで研究されていた。そして1907年、渋沢栄一や安田善次郎、大倉喜八郎などによって帝国製麻株式会社が設立され、大麻は日本の軍需産業の中心を担っていく。
その後も第二次世界大戦で需要が伸び、大麻繊維産業は重要なものとなっていった。