6 エッヂの名無し 2025/10/13(月) 10:51:14.360 ID:4zuR7qhZR
ここから、越中谷さんとクマの命がけの戦いが始まる。
「クマは立ち上がって、すごい量の鼻血を流しながら唸り声を上げるんです。私の腕からも出血があったと思いますが、確認する余裕はなかった。とにかくクマに近寄られないよう蹴る。近寄られるのは嫌でした」
だがクマの動きが速い。
再び右腕をかまれ、またもや引き千切られそうになってしまった。何とかクマを引き離したい一心の越中谷さんは、自由な左手をクマの顔に伸ばす。指がかかったのが、クマの左目だった。
なりふり構わず眼球をえぐるように親指を押し込んだ。親指がズンと目の奥に入る感覚があった。